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中野ブラザーズヒストリー Vol.6 ~タップダンスとの運命的な出会い~

更新日:2020年5月5日

日本を代表する #タップダンサー #中野ブラザーズ の昭和の芸能界を彩り、駆け抜けた栄光の軌跡を紡いでいきます。

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1947年、啓介12歳、章三10歳。小雀劇団で映画や舞台に多忙を極めていた兄弟の唯一の楽しみが映画だった。


その年、二人はフレッド・アステアの映画『踊る結婚式』を観る。アステアのタップダンスのあまりの素晴らしさと格好良さに、二人は全身を震わせて興奮した。


当時の映画館は完全入替制ではなかったため、1回観ただけでは興奮は収まらず、もう1回、もう1回と観ているうちに、とうとう6回目の最後の回まで観ることに。


映画館が閉館しても、啓介と章三は興奮冷めやらず「絶対にタップダンスをやろう!」と意気投合。京都の夜の街をアステアのステップのマネをして踊りながら二人は家路に向かった。


この作品との出会いが、後の日本の舞台の歴史を彩るタップダンスデュオ・中野ブラザーズを誕生させるきっかけとなった。

【画像】

映画 『踊る結婚式』 (1941年)

主演 フレッド・アステア、リタ・ヘイワース

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